2013年3月31日日曜日

出願してから

出願してからインタビューに呼ばれるまで、楽しみな反面、フラストレーションが溜まる時期です。

まず出願が完了すると、出願システム上でステイタスが見ることができます。例えば、成績証明書を郵送したものの、スキャンしたものをアップロードしているだけなら、「Transcript (Unofficial)」みたいな感じです。

これが、送ったはずなのに、なかなかステイタスが変わらないと、イライラしてしまいます。もちろん、物理的に届いているはずなので、イライラしてもしょうがないのですが、郵送物のステイタスが「提出済み」にならないと、出願ステイタス上、「出願完了」と表示されないわけで、これがまた、「未完了」状態が長いと不安になるものです。

私のケースで、確認しておいてよかったと思ったのは、Northwesternの出願時です。Northwesternは、成績証明書をスキャンしてメールで送るという手順になっていました。なので、素直にそうしたら、何日も経っても「未受領」となっていて、最初は忙しいのかと思っていたのですが、それから数日経っても状況は変わらず・・・。メールで送ったのに「未受領」のままになっているから確認して!ってメールしたら、「成績証明書のファイルサイズが大きすぎて、アドミッションで管理している出願者システムにアップロードできない。再度サイズを小さくして送ってほしい」と・・・。ちゃんと聞いてみるもんですね。

もう1つ、危ないケースが、Arizona Stateでありました。2月1日がPriority deadlineで、そこに向けて成績証明書を1月25日にEMSで発送しました。ホームページで見ると、4日で着くとなっていたので安心していたのですが、トラッキングしてみると、待てど暮らせど、LAで「税関手続き中」で数日止まっている。。。さすがに2月1日に間に合わないと思い、1月31日にDHLで成績証明書を送り直しました。費用はだいぶ高いですが、こちらは民間会社です。いい感じに、2月1日に着きました。結局、先にEMSで送った成績証明書も数時間差で到着したようですが、冷や冷やものです。

準備は念入りに早めにやったほうが良いですね。

出願準備④ TOEFL, GMAT, Transcript

さて、出願準備の最後に、TOEFL, GMAT, Transcriptについて触れておきます。

TOEFLとGMATは、それぞれETSとPearsonにオンラインで申し込んで、出願先に送ってもらいます。GMATはスコアレポートといっても紙で送っているわけではなく、メールでスコアが見れるリンク先を出願先に送っているだけのようです。なので、申し込んでから届くまで数日でやってくれます。

今回、結構ひやひやしたのがTOEFLです。TOEFLはオンラインで依頼してから紙で出願先に届けられます。早いと、1週間くらいで出願先に届いていましたが、遅いと2週間くらいかかっていました。出願先によるらしいのですが、余裕を持って申し込んだほうが良いでしょう。

私の場合は、North Carolina State University(NCSU)の出願締め切りより1日遅れてしまったことがありました。事前にAdmission Directorにメールして「1日くらい遅れるかも、、、」とメールしておいたら、「大丈夫、ちゃんと受け取ります」と返事をもらえていたのですが、それでもヒヤヒヤしました。

Transcriptは、学校によって取扱いがバラバラです。ある学校は、「スキャンした状態で出願システムにアップロードせよ、かつオフィシャルなものを郵送せよ」、別の学校は「スキャンしたものをアップロードするだけでよし!郵送では合格するまで送るな!」といった感じです。ちなみに、スキャンが曲者で、「解像度は読めるように!かつ、ファイルサイズが1MBまで」という条件を満たすのが、なかなか難しかったです。

コツは、カラーだとファイルサイズが大きくなるので、1度、コピー機で白黒にして、PDFにするとサイズが小さくなります。

そんなこんなで、一通り、出願パッケージを揃えたら、最終確認して、あとは送信するだけです。
出願システムは、送信するときに、審査料的なものを支払うページが出て、支払処理をすれば、めでたく出願完了です。あとは、成績証明書など郵送するものは忘れずに、送りましょう!

出願準備③ 推薦状

MBAや他のMSプログラムと同様、指導教官や上司からの推薦状が必要です。私の場合、会社の上司、前職の上司などから書いてもらいました。いわゆる、Professional Referenceです。

一方、プログラムによっては明確にAcademic Reference(大学時代の指導教官など)を1通ないし2通としているところがあります。例えば、University of Texas at Austinは、Academic Referenceを2通が望ましいとしてあったので、さすがに2通はきついと思い、アドミッションにメールで、「職歴も長いので、Professional Referenceではだめか?」と聞いたところ、「学業面での評価を知りたいので、Academic Referenceが欲しい」ということでした。

推薦状は書いてもらわなければいけない一方、レジュメやエッセイとの整合性も重要であるため、レジュメとエッセイで大筋が固まったら、推薦状を書いてもらいたい人に連絡を取ったほうが良いかと思います(断られる可能性があります)。

また、私の出願した学校では、出願システムに推薦状を書いてもらう人のメールを入力し、ボタンを押すと、その人のところに推薦状の依頼が大学からメールされるようになっていました。パソコンに不慣れな人だと、少々面倒くさいと感じるかもしれませんので、その旨断っておいたほうが良いと思います。

出願準備② エッセイ


私が出願した学校の多くは、エッセイ課題は1つです。いわゆる、Statement of Purpose(SoP)、「なんでうちの学校のこのコースに出願したの?」という問いに答えるものです。長さはページ1枚としているものから、2-3枚でOK、200 words, 500 wordsなど様々でした。

出願した先で最も難しかったのが、University of Texas at Austinの200ワードです。超短いです。かなりシンプル、ストレートに書く必要があります。

また、Arizona State Universityはエッセイが2題あります。1つは、「Why Now? Why this school?」で、もう1つは「強み/弱み」的なエッセイです。

私は、Northwesternから準備して、それを他の学校に転用していきました。一部例外を除いて、基本的に聞かれていることは「うちの学校のこのコースに出願したの?」のひとつなので、応用するのは基本的に楽です。ちなみに、Northwesternは、小題3つ、すべてつなげるとひとつのストーリーになるようなエッセイで全部で500 words(A4 1枚)で書くという課題でした。

長さを伸ばすのは、「このクラスが特に興味あります」「プロジェクトのこういう部分が興味あります」など付け加えていき、難しくないのですが、難しいのは削るほうです。

これはエッセイカウンセラーと相談したほうが良いと思います。私は、FECの木下先生のところに通っていましたので、FECのThom先生にスペルチェックから表現、構成を何度も見てもらい修正しました。

たとえ1題でも、最初のエッセイを書き終わるまで、結構時間かかりました。1st ドラフトを書くまでは約2週間でしたが、その後の修正に2か月くらいかかりました。実際に書いてみて、文章を客観的に読むと、「もう少し具体的に書いたほうがいいかな」とか「ここの部分を一言で、わかりやすく表現したい」というように修正したい箇所がどんどん出てきます。それを直しては文字数を数えて、削って、直してを繰り返すと、それなりに時間がかかりました。

あと、アドミッションの方は、レジュメも読んでくれるので、レジュメを読んでわかる職歴などをくどくど書く必要はなく、エッセンスだけで十分のようです。

出願準備① レジュメ

今回は出願の準備について書きたいと思います。
全ての学校で、オンラインの出願システム管理みたいなものがありますので、まず、それに登録します。そこに名前、住所、学歴、職歴などを入力していきます。そして、本題に入ります。

まず、最も重要だと言われるCV/Resumeの作成です。
私は、学校ごとの入学者の平均年齢、職歴の長さ、バックグラウンドなどを調べて、何が差別化要因になって、懸念事項とされるかを考えました。

私の場合、学位が商学部(Bachelor of Commerce and Management)ですが、出願者の多くは統計学、コンピュータサイエンス、経済学など、パッとみて理数系な感じが多かったので、「そもそもコイツは数学とか統計できんの?」と思われる可能性大でした。

そこで、ゼミがStatistics/Data Miningであること、統計学やデータサイエンスのスキルをキャリアの中で使ってきたことをアピールするように意識しました。

次は、出願パッケージの中でも最も重要なエッセイについて書きたいと思います。


出願先の選び方

MS in Analytics/Business Analyticsで留学しようとしたときに、最初に困ったのが出願先のポートフォリオです。これから出願を考えられている方に、いくつかリンクをシェアしておきます。

網羅的なリスト


この2つのリストは、探した限り、かなり網羅的にAnalyticsのMaster programをリストアップしているものだと思います(後者のTop 20の根拠はわかりません・・・が、最後に、Top20以外のプログラムもリストアップされてますので、網羅性はそこそこあると思います)。

Googleとこのリストを頼りにひたすら1校1校調べていきました。そのときに、私が出願先候補として選んだのは以下の条件にあてはまるものプログラムです。

  • GMATでの出願がOKか?(MBAで準備していたので、GMATのスコアはあったのですが、今さらGREをやる気になれませんでした)
  • TOEFLのスコアが要求スコアを満たしているか?
  • Analyticsを中心にしているプログラムか?(中にはビジネスの知識が中心でデータ分析がおまけ程度についているものも、このリストに入り込んでいたので、個人でよくプログラムの内容を見極める必要があります)
  • 期間が短いか?(家族を日本に残していくので、できれば1年程度
  • Prerequisitを満たせるか?(プログラムによりますが、学部で統計学・確率のコースを受講しているか、コンピュータサイエンスの最低限の知識があるかなどを証明しないといけないプログラムがあります)
この観点から、最終的には、以下を出願先として、選びました。
  • North Carolina State University MS in Analytics
  • Northwestern University MS in Analytics
  • University of Texas at Austin MS in Business Analytics
  • Arizona State University MS in Buisness Analytics
  • University of San Francisco MS in Analytics
どれも、ビジネスよりはコンピューターや解析技術を中心としたプログラムで、上記の条件をクリアしていました。

次回は出願した後について、書きたいと思います。

MBAではなくMSBA②


前の記事でも紹介しましたが、新規事業の立ち上げに将来関与したいと思い、MBAへの出願準備を始めましたが、エッセイを書いているときにMBAでいいのか??と迷ってしましました。

そんな時に、前職の先輩から新規事業の立ち上げを一緒にやらないかというお誘いをいただきました。留学までの時間、新規事業の立ち上げに関与することで、エッセイを書いていた時に感じられなかったリアリティを感じられるのではという期待もあり、引き受けることにしました。

そして、この経験が自分にとって大きなターニングポイントでした。

その新規事業は、センサで集めたデータを分析するものでした。そのサービス開発に携わる中で、昔勉強した統計学の知識を使って、データの分析、ソフトウェアの中で使用する統計モデルなどを作っていきました。その経験から、データサイエンスの力は自分にはまだまだ不足していることも感じる一方、データ分析で使う難しい言葉を簡単に翻訳し、チームで共有プロジェクトを進めていくデータ分析とビジネスの「架け橋」のような役割をとても楽しいと感じました。

そして留学するなら、やはりデータサイエンス関連で腕を磨きたいと思うようになりました。

そんなときに、たまたまGoogleで引っかかったのが、Northwestern UniversityのMS in Analytics(MSA)でした。このNorthwesternのMSAは、SAS, SPSS, Rなどの統計パッケージを使用して、さらに企業からの受託するプロジェクトも行うということで、プログラムを見ても統計学、データマイニングの技法、組織論など私が望んでいたものがひとまとまりになっています!

さらに、調べると、多くはないですが、類似のプログラムがアメリカにあることがわかりました。これで、留学のターゲットがMBAから、MS in Analytics/Business Analyticsに変更する決心が着きました。

次回から、出願のときに考えていたことを書いていきます。

MBAではなくMSBA①

このブログでは、Business AnalyticsやAnalyticsの分野の修士で留学すると決めてから、出願準備、出願中、留学中の様子(筆まめではないので、どのくらい続くかわからないけど)を書いていこうと思っています。この分野での留学は日本人は少ないようで、「ちょっと行ってみたいな」と思った人へ少しでも役に立てばと思って始めます。

そもそも、私が留学したいなぁと漠然と思い始めたのは、大学生のときです。商学部の中でかなり珍しい、データサイエンスのゼミに入って、それに夢中で大学生の後半を過ごしました。その頃から、日本に統計学部はないので、いつかアメリカで統計学の勉強を本格的にしたいなと思っていました。

その後社会人になり、統計学からは離れていきました。外資系企業で経理、マーケティング、コンサルティングなどいろいろな仕事をやらせてもらっていくうちに、今までやってきたことを組み合わせて海外も視野に入れた新規事業の立ち上げをやってみたいと思うようになりました。そして、MBAに興味を持ち始めました。

そこから、本格的に準備し始めました。今から5年前、2008年頃のことです。TOEFL, GMATと3年くらいかけて準備して、さぁエッセイの準備をし始めたときに、リーダーシップを発揮した経験やら、今後のキャリアビジョンやら書き始めますが、どうもリアリティに欠けると思ってしまい、本当にMBAでいいのか??本当にやりたいことなのかと自分でもわからなくなってしまいました。

そんなときに、大きなターニングポイントが訪れます。